映画「万引き家族」を見てきた。

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夏の旅行まで一ヶ月を切りました~
旅行の前に、資格試験があるので読みたい本があるけど、読むなら資格の問題集。って感じでいや~な毎日を過ごしています(笑)

ですが、映画は別腹!

我慢していた映画「万引き家族」をやっと観に行けたのでレビューします。




万引き家族ストーリー

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

引用元:https://filmarks.com/movies/77796

映画万引き家族ネタバレあり感想

パルムドールを受賞したということで、楽しみにしていました。

あらすじを紹介する番組が流れそうな雰囲気を感じたら即チャンネルを変えて、タイトルからの連想以外では余計な情報を入れないように徹底して日々を過ごしていました(笑)

タイトルから連想していたのは、生活保護を受給しながら万引きで生計を立てている家族の話だろうかと思っていたら、父・治(リリー・フランキー)は日雇いの工事作業員、母・信代(安藤サクラ)はクリーニング工場のパート、祖母・初枝(樹木希林)は年金を受給しています。
カップラーメンや、シャンプー、チョコレートなど、家計では足りない分の物を万引きして暮らしています。

ある日、団地の廊下で放置されているゆりを見かけて声をかけ、家に連れ帰り食事を与えた後にゆりを家に帰そうとすると、言い争う物音を聞き、信代は家に引き返し、一緒に暮らすようになります。

ゆりだけが、血がつながっていないと思わせつつ、実は全員が血縁が無いということが物語が進むにつれて判明していきます。
ゆりがおねしょをしてしまった時、何度も何度も「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝るシーンがあり、後にゆりが実の親にDVされていたときにそのように謝らされていたということがわかるのですが、そのシーンで、最近あった目黒区の事件を思い出しました。
子供は親を選べない。あのような事件のニュースが報道される度につらい気持ちになります。

ゆりは結局実の親の元で暮らしていくことになります。万引き、死体遺棄、殺人、年金着服などの犯罪オンパレードの屑な偽両親の元で暮らすことがいいとは決して言えないけど、お麩の入った鍋を食べたり、海で遊んだり、抜けた歯を屋根に投げたりして過ごした家族と過ごして、確かな絆を感じたゆりは、映画の終盤で実母に謝るように言われたとき、以前のように謝ることはなく、成長を感じました。そして信代に教わった歌を一人で遊びながら歌い、あの日々をよりどころにして過ごしますが、ラストシーンで廊下から何かを見つけて、ジッと外を見つめます。そこで映画は終わりますが、偽の家族の誰かがそこにいるのを見ている。と、思いたいです。

祥太は、「学校に行くのは家で勉強が出来ないやつが行くんだ」と教わって生きていて、小学校に行かせてもらえず、誰のものでもないものをもらうのは犯罪じゃないと教わって、万引きをして生きています。それが普通だと信じていました。
それが、ゆりが家族に加わったことで、ゆりが万引きの手伝いをさせられることに違和感を感じ、
駄菓子屋でゆりにはさせるなと諭されたことで、葛藤します。

信代に「(万引きは)店がつぶれなければいいんじゃない?」と言われたが、ある日駄菓子屋にゆりと訪れると、店には「忌中」の文字。駄菓子屋の主人が亡くなったのですが、祥太にはその文字が読めず、店が自分が万引きしたせいで店が潰れてしまったと思ってしまいます。
「誰のものでもないものをもらうのは犯罪じゃない」と教わっていたから万引きしていたのに、車上荒しをしたり、亡くなった初枝のお金を見つけて喜ぶ治と信代に何かを感じた祥太。
わざと万引きが発覚するように振舞い、家族やゆりのことが世間に発覚します。

それから、それぞれの事情や過去が判明していきますが、信代が聴取されているときに、髪をかき上げながら涙をぬぐうシーンが凄すぎて(演技が素晴らしくて)引き込まれました。
子役の演技に注目が集まっていますが、信代役の安藤サクラさんの演技が素晴らしくて秀逸でした。シュッとした顔でクールな印象の女優さんで、裕福では無い家庭で暮らすパート勤めの女性を演じながらも、治と素麺を食べるシーンでは色気と美しさもありました。

佐々木みゆちゃんの可愛らしさ、城桧吏くんの将来絶対イケメンになるであろう雰囲気、リリー・フランキーのクズっぷりも、とにかく、家族の1人1人の演技がうまく、まるで本当に存在する家族を撮影したかのような映画で、退屈に感じる時間がありませんでした。

ストーリーには救いが無く、笑うこともなくただただ、大人たちがどうしようも無いのですが、虐待であったり、亡くなった家族の年金を受け取り続けたり、未成年を売りにした商売が、実際に起こっている今の日本はどうなのか、と考えることを投げかけている作品であると感じました。


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